・・・第６日目・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1999.7.22

7月22日。木曜日。 今日も朝食はＭｉｍａ’ｓ Ｃａｆｅでとる。 そして８時半、ホテルの前に集合してタクシーで Victoria Station へ行って、Platform２のオリエント急行 受付で手続きを済ます。 ９時半、観光バスに乗り込んでリーズ城に向かった。 今回のガイドさんは英語なので全然わからない。 しかもかなり年配の女性だ。 日本人より老けて見えるのかもしれないが、 結構そういう人がちゃんと仕事を持っている。 リーズ城はロンドンの東南東ドーヴァーへ行く途中にある。 何度も通って見慣れた市街地を抜けると、のどかな田園地帯が続く。 何しろ言葉が分からないので、説明されてもどこなのかわからない。 １１時過ぎにリーズ城に到着した。 フェアファックス・ホールでデニッシュとお茶のサービスがあって お城の説明がある。 その後、約２時間フリータイムでお城や庭などを見学した。 雨はほとんど降らなかったが、長袖を着ても肌寒いくらいだ。

オリエント急行受付 小島に浮ぶリーズ城

ケント州メイドストンにあるＬｅｅｄｓ Ｃａｓｔｌｅは イングランドの城館のうちで最も古く、最もロマンティックだと 言われている。 今から約９００年前、ノルマンの男爵によって建てられたが、 その後王家の手に渡り、約３００年間王宮として使われた。 更にその後はイングランドの名家に受け継がれ、 今世紀に入ってアメリカ人の血を引くレディー・ベイリーと呼ばれる オリーヴ・ベイリーが買い取った。 この建物を恒久的に一般の人々のために使われるように保存するため リーズ城財団を設立して守っている。 広大な敷地には、小島に浮ぶお城のほかに、カルペパー・ガーデン、 野鳥園、迷路、グロットー（人工の洞穴）、温室、葡萄園などが あり、羊たちが草を食み、ゴルフをしている人もいる。 もちろんお城の中を見学することができる。 紋章の間、王妃の間、ヘンリー八世の大広間、礼拝堂、セミナールーム、 黄色の客間、ソープ・ホールの間など、数々の素晴らしい装飾や 調度品で飾られている。 中でピアノの生演奏をやっていた。 ちょっと変わっていたのは、首輪の博物館。 世界から集められたアンティークの犬の首輪のコレクションが、 展示されている。 その首輪というのが、幅が２０ｃｍもあるような物があって 首輪というよりは首枷のようで、犬が可哀相になる。 お土産にお城のスケッチを買う。

正面から見たリーズ城

カルペパー・ガーデンの花々

オリエント急行 豪華なオリエント急行の車内

｢リーズ城に住んでみたいな。｣と言いながら、 のんびりと広い邸内を見学、散策して、お土産を買った後、 再びバスに乗って、１４時５０分ドーヴァー海峡の見える 坂の多い港町 Folkstone Harbour に到着した。 イギリスに来て初めての海だ。 その地面の下はドーヴァー海峡を結ぶユーロトンネルだ。 駅には既にオリエント急行が停車していて、にぎやかに デキシーを演奏している。 アメリカ人らしい御婦人が大喜びで音楽に合わせて踊っている。 ＫＫさんが写真を撮って見せてあげると、ますます喜んでいた。 車内は豪華な応接間のようで、ロンドンに帰る間に ランチをいただくという訳だ。 シャンパンで始まってコーヒーまでのコースを車窓の風景を 見ながらいただく２時間の旅だった。 隣の席にはお孫さんからの誕生プレゼントだという花篭を持った 御婦人の２人連れが楽しそうに乗っていた。 ＥＫさんがお土産に買ったカードの１枚にメッセージを書いて プレゼントしたら、喜んでくれた。 降りる前にボーイさんと一緒に写真を写した。 食事そのものはそれほどたいした物ではなかったが、 何と言っても雰囲気が良かった。

オリエント急行のランチメニュー

ボーイさんと一緒に

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