Hallo London

　　

・・・第１日目・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1999.7.17

7月17日。土曜日。
寝不足の目をこすりながらガラガラと荷物を引っ張って、
始発の次の江ノ電で大船に向かった。
６時５０分待ち合わせだったが、６時３０分に着いてしまった。
しばらく待つと、この旅に誘ってくれたＫＫさんが現われた。
それから、今度の旅をアレンジして下さったＴＫさんと
もう１人の参加者ＡＫさんも到着して、
７時７分発の成田エクスプレスに乗り込んだ。
いつも通勤時に横浜駅で、横目に眺めていた電車だ。
そして成田空港へ。
空港でさらにもう１人のメンバーＥＫさんと合流。
ヴァージンアトランティック航空ＶＳ９０１便は定刻出発。
午前１１時機上の人となった。
　　Virgin Atlantic 航空 VS 901便　

さてイギリスと言えば一体何を思い浮かべるだろうか？
我々の世代ならまず｢ビートルズ｣だろう。
そしてシェークスピアの国。
もと文学少女（？）の女性なら、｢嵐が丘｣や｢ジェーン･エア｣に
思いを馳せるかもしれない。
またミステリーファンには忘れることのできない国だ。
始めイギリス旅行の誘いを受けた時、頭の中に何も浮ばなかった。
なんとなく海外旅行をするなら、スイスとかカナダとかオーストラリアと
いう国を思い描いていた。
だからとっさに｢行きたい！｣という言葉がでてこなかった。
しかし、いろいろ考えてみると、割に知らないで読んでいることに
気がついた。
少女時代に読んだ｢小公女｣や｢秘密の花園｣。
大人になってから読んだフレデリック・フォーサイスの小説。
林望の｢イギリスはおいしい｣などのエッセイ。
ジェフェリー・アーチャーの小説も読んでいるではないか。
もちろんそれだけでイギリスを理解できる訳ではないが、
全く想像のつかない国ではない。
第一、駆け抜けるように観光するツアーではないのが気に入った。
ロンドンに滞在して好きなところを見て歩くという個人旅行にひかれて
参加することにした。
しかしあまり何も知らなくてはつまらないので、早速図書館から
｢シェークスピア全集｣を借りてきた。
ガイドブックを買ったり、地図を眺めたりしているうちに、
だんだんイギリスへの想いが高まっていった。

　　ロンドンのタクシーとバス　何しろ初めての海外なので、１０時間以上も飛行機に乗り、
機内食を食べるというのも初めて。
食べ終わってようやくうとうとしたと思ったら、
また次の食事という感じで、あまり眠らないまま
約１２時間の旅は過ぎていった。
そして、イギリス時間で午後３時３５分、無事に
ロンドンヒースロー空港に到着した。
着陸前に空から見下ろしたロンドンは、
起伏の少ない農地は緑と黄色のパッチワークのよう、
そこに点在する住宅は茶系の煉瓦で統一されて、
日本ではないことを実感した。
さて心配なのは、厳しいと言われる入国審査。
｢～purpose～？｣と言われたら｢Sightseeing｣と言うのだと
思いながら、カウンターに向かったら、
にこやかに｢何日ですか？｣と聞かれて、一瞬キョトン！
日本語だということが判って、あわてて指で７をだして、
｢７日いやセブン｣。何とか入国できた。

空港を出ると、クラシックなオースチンのタクシーで
この７日間宿泊する｢Knightsbridge Green Hotel｣へ。
タクシーもいろいろカラフルな広告が書かれていて可愛い。
ロンドンは意外にも暑かった。
２６度位あるようだが、湿度が低いのでさわやかだ。
ホテルのあるナイツブリッジは、東京で言えば、
原宿とか六本木といったところだろうか。
ホテルのすぐ向かいにハイドパーク、
通りには一流ブランドの店が並び、有名なデパート
｢Harrods｣がある。
地下鉄の駅｢Knightsbridge｣からすぐだった。
一休みしてから、近くのデパート｢Harvey Nichols｣に出かけた。
そこの｢The Fifth Floor｣というお好み食堂といったところで
食事をした。
となりには回転寿司があって、外人が握っている。
ドラ焼きが４つに切ってのせてあるのにはびっくり！
レストランのウェイターのお兄さんがＫＫさんのデジカメで
写真を撮ってくれたので、すぐに見せてあげると驚いて、
他のお客さんにも見せていた。
外が昼間のように明るいので、時計を見ると７時過ぎている。
食事の帰りに、ハイドパークによって、しばし散歩。
池には水鳥が沢山いて、芝生にはりすがいる。
馬が通るので、あちこちに馬糞が落ちている。
野外コンサートをやっていて、会場の外でも沢山の人が聞いていた。
その警備のおまわりさんと写真を撮った。
片言の日本語を喋っていて、愛想がいい。
ようやく９時過ぎに薄暗くなってきて、肌寒くなってきた。
ホテルにもどり、ロンドン１日目の眠りについた。
　　ハイドパークでおまわりさんと

　　ハイドパークのりす

ハイドパークの夕暮れ（でも夜９時近い）

　