「阿寒・層雲と３大かにづくし」というツアーで、かなり盛りだくさんの内容だ。 いままでに行った所とできるだけだぶらないコースを選んだ。 詳しいスケジュールはこちら。 ２８日、羽田を定刻１０時４５分を多少遅れて出発。 お昼前に帯広空港に到着した。 帯広からは添乗員がつく。 全員２０名がそろったところですぐにバスで出発、昼食をとり損ねた。 空港の外に出てびっくり！ あ、あつい！！ ちなみにその日は帯広の最高気温３２度、東京と変わらないではないか！ とはいえ、湿度は低いのでべたつきはない。 それにほとんどバスの中なので問題はなかった。 先ずはワインで有名な池田町、松山千春の出身地足寄（アショロ）を通って最初の景勝地オンネトーに向かった。 オンネトーは予想に違わずすばらしかった。 見る角度によって、エメラルドグリーンにもコバルトブルーにも見える湖面はまるで鏡のようで波ひとつない。 阿寒富士と雌阿寒岳が影を落とし、静かな時間が流れる。 ３０分の見学時間では物足りないが仕方がない。 その後はまっすぐに１日目の宿泊地阿寒湖畔の「ホテルエメラルド」へ、１６時半には着いた。 夕飯までの時間、阿寒湖畔の散歩と買い物を楽しんだ。 夕食は北海道名産を使ったバイキング、昼食抜きだったのでことのほかおいしかった。 夜はオプションのオンネトー星空鑑賞を申し込んでいたが雷雨のため中止になった。 ホテルの部屋は暖房しかなくて扇風機で寝苦しい夜を過ごした。  翌２９日早朝、これまたオプションで阿寒湖遊覧と特別天然記念物マリモの観察に参加するため５時に起床、湖は霧の中で何も見えない。 でも湖中央のチュウルイ島に向かうにつれて霧が晴れてきた。 島には特別天然記念物のマリモが観察できるようになっている。 おみやげで売っているのは店の裏で丸めているのだと添乗員さんが言ってた。 大きくなると中は空洞になって壊れてしまうそうだ。 岸にもどったらまた霧の中だった。 朝食後８時に出発。 弟子屈を通って摩周湖へ。 私たちが着く少し前から晴れたとかで湖の全貌が見えた。 風もなく本当に鏡のような湖面だった。 あまりにクリアなのもいささか情緒がないようだが、まったく見えないこともあるのだからついているとしか言いようがない。 ここも３０分ほどの見学で、再びバスに乗り硫黄山、川湯温泉を経てじゃがいも街道を見ながら小清水原生花園に向かった。 硫黄山は箱根の大涌谷のようなところで、その近くには背の低いハイマツと白い花が 一面に咲いていた。 あとでホテルのテレビのニュースで言ってたが、その花はイソツツジと言うそうで ちょうど満開だったようだ。 川湯温泉では横綱大鵬の実家の前を通った。 小清水原生花園に着いた時にポツポツ雨が落ちてきた。 ハマナス、エゾキズゲ、エゾスカシユリなどが咲き乱れていたが、去年よりは花が 少なかったように思う。 ３０分の見学時間の間はたいしたことはなかったが、バスに乗ったとたん土砂降りになった。 次の見学が網走の天都山だったが、先に昼食になり３大かにづくしのお昼、その時には雨はすっかり上がっていた。 昼食後、網走刑務所（現役）の前で写真を撮った。 監獄博物館の方は去年行ったが、本物の方は新婚旅行の時以来だ。 それから天都山に行き、オホーツク流氷館でマイナス十何度かの部屋で流氷にさわり、クリオネを見て展望台で網走湖を眺めた。 曇っているので知床連山を見ることはできなかった。 そのあとメルヘンロードを通って、北見を抜けて北海道きつね村＆トナカイ牧場で キツネとトナカイを見てから石北峠を越えて層雲峡に入った。 そこで２９日の予定が終わったのだが、翌日もハードとかで、銀河・流星の滝を 見てから層雲峡観光ホテルに入った。 このホテルの部屋は今年の５月にリニューアルしたばかりとかで真新しくエアコンも 完備していたので安眠できた。 
２９日の夜は土砂降りで、北見では大雨洪水注意報、北竜町では竜巻という大荒れの天気だったが、３０日はどうやら晴れそうな日。オプションでまた早朝に大雪山・層雲峡ロープウェイに乗った。 残念ながら山はガスで雪の残った山がちらっと見えただけだったが、展望台の周りにはクロユリなどの花がたくさん植えてありきれいだったし、エゾシマリスが餌付けされていて写真を撮ることができた。 前日までにバスの中から３回エゾシカも見ることができた。 ８時に出発。まずは層雲峡をバスの中から見ながら上川を経て、いよいよ丘のまち美瑛（ビエイ）へ向かった。 天気は上々、さわやかな日だ。 比布（ピップ）という町を抜けると窓の外には絵葉書のような田園風景が広がった。 まさに丘のまちだ。どこまでも続くなだらかな丘には小麦、じゃがいもなどが植えられている。 ＣＭなどで使われた「ケンとメリーの木」とか「セブンスターの木」とかがあり、「北西の丘」で休憩、展望台から眺める風景は日本とは思えない。 あんな場所で一夏過ごしたい気分だ。 このあと美瑛を有名にしたカメラマン前田真三のギャラリー「拓真館」を見学。 すばらしい写真を堪能した。 それから深山峠でジンギスカンの昼食。 前には十勝岳連峰とラベンダーオーナー園が広がって、すばらしい眺望だ。 ラベンダーも咲き始めている。 昼食後、富良野に向かい、「彩香の里」という佐々木ファームでラベンダー畑を見学、随分咲いてて綺麗だった。 夏空の下、斜面に咲くラベンダーは本当に絵になる風景だ。 そして、テレビドラマ「北の国から」のロケをした「麓郷の森（ろくごうのもり）」で撮影に使った家などを見た。 ドラマはともかく、この森はたくさんの野鳥の声がしていい森だった。 それで予定通りのスケジュールをこなし、一路札幌へ。 札幌で時計台と道庁と大通り公園を見て千歳へ、帰りの飛行機は４０分ほど遅れたが どうやら帰宅した。 ３日間、ずっとしゃべってくれた年齢不詳のガイドさん、仕事とはいえ、何も見ないでしゃべり続けるのには感心した。 大型バスに２０人ほどだったので、自由にすわれて楽ではあったが、さすがに腰が 痛くなった。 私たち３人も集合時間には遅れないように多少早めに行くのだが、どういうわけか いつもビリ、３０分単位の見学時間を有効に使おうと思ったのだが･･･。 まさに旅のダイジェストだった。 この旅行で気に入ったオンネトーや美瑛はまたゆっくりといろいろな季節に行きたいものだ。 とにかくお疲れ様でした。 |
