現在使っているのは１ヶ月で使い捨てのソフトレンズだ。 ３ヶ月分づつ渡され、その時に診察を受けなくてはいけない。 視力も落ちていないし同じ度のレンズをもらって帰るつもりで診察を受けた。 いつもなら「異常ありませんね。」ですんなり終わるのに、医師は「うん？」という顔をして「右の黒目に小さいけれどちょっと深い傷があります。目薬を出しますので１週間レンズを入れないでください」と言うではないか！ 右目は痛くもなければかゆくもない。 充血もしてないし全く異常は感じられない。 「なぜ？」しかしそう言われたら従うしかないだろう。 翌日から連休だから仕事には支障をきたすわけではない。 しかし連休２日目に友達と映画を観に行く約束をしていた。 私は眼鏡を持っていないのだ。 小学校５年頃から視力がおち始めていろいろ治療を受けたが回復しなかった。 中学の時に眼鏡を作り授業中だけかけていた。 0.2くらいまでは見えるのでそれでなんとかなっていた。 高校を出た頃からコンタクトレンズが普及し始めたので、早速作った。 今から思えばずいぶん厚いハードレンズだった。 でもそのころはとにかく眼鏡をかけたくなかった。 今みたいにスマートな眼鏡は少なく、かけるといかにも「○○女史」のようで いやでしかたがなかった。 その眼鏡も何回かの引越しの時に壊してしまって、それ以来コンタクトレンズだけの 生活だった。 とにかく映画の字幕が読めなくては話にならないので、すぐに近くのメガネドラッグに寄った。 何時できるか聞くと、翌日の夜にはできると言うので、作ることにした。 にこやかな女店員のマニュアル通りの対応で、あれよあれよという間に決まってしまった。
その日は両目ともレンズをはずして帰ったので、周りの風景がすべてぼやけて、 まるで外国にいるような感じ。 おかしなもので目がよく見えないと、音まで聞こえないような気がする。 翌日メガネはできて、映画もちゃんと見ることができた。 連休の１週間はレンズを入れずにメガネで過ごした。 ただ、ゴルフとバレーは片目だけコンタクトレンズを入れて行った。 ゴルフの練習は、止まっているボールを打つので問題なかったが、バレーは大変だった。 １ｍくらい前にボールが来て焦点が合うので、パスぐらいなら問題ないが、速い アタックにはついていけず、どうしても反応が遅くなって散々だった。 また外出する時にも、メガネを持って行き必要な時だけかけたが、階段を下りる時などは怖くて踏み外しそうになる。 それに慣れないせいか、目頭がムズムズして頭も痛くなってきた。 やはりコンタクトレンズは楽だ。 最近のレンズはまるでラップを貼り付けたようで、レンズを入れていることを 忘れてしまうくらいだ。 だんだん老眼がはいってきて、そろそろ老眼鏡を作らなくてはと思っていた矢先に、 図らずも近眼鏡を作るはめになってしまったという、つまらないお話でした。 おそまつさま。
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